私が入塾したての中学生の生徒を見るときに、『これはいろいろと声掛けと指導して改善しないといけないな』と思う特徴があります。単純に勉強量や勉強時間を増やしただけでは成績があがりにくい子の特徴です。

・答え合わせが適当。細かいところまで注意して丸付けできない。間違っているのに丸を付ける。

・直しが適当。赤で正しい答を書くだけで次の問題に進んでしまう。

・途中式が雑。もしくは書かない。暗算に頼る。

・字が判読できないほど雑。人に見せると言う意識がない。

勉強への意識や取り組み方からしっかりと改善していかなければならない子の典型的な特徴です。そしてこのような子たちは小学生の段階からずっとこの状態で勉強してきていることがほとんどです。

学校の宿題をみるとよくわかります。明らかに、提出するためだけ、終わらせるためだけの作業になっている、ということがすぐにわかります。それでもきっと周りに何も言われてこなかったのだと思います。学校の先生はコメントや評価をするだけで中身の取り組みまで指導はしてくれないでしょうし、親も『宿題しなさい』とは言うけれど、中身のチェックまではやってもらえなかったのだと思います。

何も言われなければ、それでいいんだ、と思うのは仕方ないことです。結果的にそのやり方が習慣化してしまい、勉強のやり方、意識など基本的なところが欠落したまま中学に進学することになってしまいます。

当然小学校の内容より中学校の内容の方が難しくなり、宿題の量も増えます。部活も始まり時間的な制約も増えます。そのような環境で習慣が勝手に改善される可能性などほぼゼロです。むしろ確実に悪化していきます。

中１で改善の１手が打てればまだ良いですが、この状態で中３まで放置してしまうと相当厳しい現実が待っています。受験期に入って、本人は勉強しているつもりなのに、根本的な問題が改善されていないため、結果につながりません。実力も伸びす、頑張っているのに結果が出ないと嘆いて志望校を諦めざるを得なくなってしまうことになりかねません。

勉強における悪習慣が自然と改善されることはありません。意識的に改善するしかないのです。まずは問題点を洗い出し、悪習を把握することからです。現在当塾は予約対応となっており、すぐに入塾いただけない可能性がございますが、ご相談は承っております。お気軽にお問い合わせください。