高校学習の基礎「インプットとアウトプットについて」

高校生の勉強は、勉強の目的を考えて取り組めない限り勉強の効果は期待できません。勉強の目的の１つの指標になる「インプットとアウトプット」についてしっかり意識できるようにこのページで解説していきます。

そもそもインプットとアウトプットとはどういうことなのか？それぞれの勉強の違いと目的を理解しましょう。

インプットとは知識を入れるための勉強です。学校の授業や塾の授業、テスト課題の１周目などがこれにあたります。

インプットの目的は「理解」です。

インプットの勉強が必要なのは以下のような状況にある子です。

・学校の授業が理解できない。

・解説を読んでも理解できない。

・何となく理解できている。

アウトプットとはインプットした知識を再現するための勉強です。テスト課題の２周目以降や類題演習がこれにあたります。

アウトプットの目的は「定着」「確認」です。

アウトプットの勉強が必要なのは以下のような状況にある子です。

・学校の授業は理解できるけど、問題は解けない。

・解説を読めば理解できるけど、自力では解けない。

上記の説明でポイントとなるのが【テスト課題の１周目がインプットである】と言う点です。

テストで点数が取れない子には、テスト課題を１周やって、テスト前に軽く確認してテストに臨んでいるような子が結構います。これはインプットだけでテストに臨んでいるということです。

中学の勉強でも同じことが言えますが、【分かる】と【できる】は全く違います。できるようになるためには、インプットよりもアウトプットに時間を使う必要があるのです。

インプットとアウトプットの時間比は、

インプット：アウトプット＝３：７

を目安に考えるとよいでしょう。つまり１時間知識を入れたら、それを使いこなせるようになるのに最低２時間以上の練習量が必要になるということです。このことを肝に銘じておきましょう。