いよいよ年度末です。受験生はラストスパートに入っています。

「高校３年生になったら勉強を頑張る」「受験生になったら死ぬ気でやる。」そう思っている高校１，２年生も少しはいるのではないでしょうか。そのかわり今は部活に集中する、など今その瞬間の勉強から目を背けるための口実に使っている子もいると思います。

残念ながら、そういう子が受験時に伸びることはほぼありません。なぜなら、受験生としての器づくりができていないからです。私が今までいろいろな生徒を見てきて、受験生の１年間で伸びない、受験生の器ができていない子の特徴を挙げてみます。

① １時間集中し続けることができない。

② 睡眠の自己管理ができない。

③ 分からないことがあっても、「何となくわかった」と自分を納得させてしまう。

④ スマホの自己管理ができない。通知があったらその都度確認し、その度集中力がリセットされる。

⑤ 今やっている勉強が、自分の受験にどのような意味をもつのかを考えていない。

勉強量は受験生になれば否が応でも確保されます。勉強のやり方も先生に聞けばアドバイスしてもらえるでしょう。しかし、そういった勉強そのもの以上に、「意識」と「経験」が受験生の器づくりに大きく影響を与えます。

短時間でも集中して取り組む「経験」をしていなければ、どれだけ時間をかけて勉強しても頭に記憶として定着しません。睡眠やスマホの自己管理も、「経験」と「意識」がなければ突然できるようになるものではありません。分からない問題や、自分が取り組んでいる勉強の目的など、まさに「意識」の部分が欠如していれば、どれだけ時間をかけても受験で生きる実力にはなりません。

こういったことは１，２年のうちからできるようにしっかり準備しておかなければなりません。３年生でしっかり実力を付けられるのは、こういった受験生としての器づくりを２年間でやってきた子だけなのです。